9月にArco Educaçãoが、10月にStoneがNASDAQに上場して軽くユニコーン数頭分のマーケットキャップを達成したブラジルで新たなユニコーンが誕生しました。
11月13日にifoodがUS$500Mを既存の株主であるMovile、Naspers、Innova Capitalから調達しました。過去の累計調達額はUS$100Mだったので、一気に5倍の調達。
ifoodはデリバリー機能を持たないレストランがデリバリーをできるようにするソリューションを提供していて、5万レストラン、12万のドライバーが登録していて、毎日39万オーダーのトランザクション、四半期で110%伸びています。レストランの収益を25%押し上げるというのが彼らのセールストーク。
ここまでもifoodの後発が各地域で出始めていたのを根こそぎ買収して圧倒的な地位を築いてきたiFoodではありますが、気になるのは調達したお金の使い道。弊社の投資先にも買収を前提とした出資交渉やAcqhiring系の声が至る所からかかりはじめています。なかなかどこに投資するのか、戦略がなかなか見えていないような話を噂で聞いてはいます。
まあレストランデリバリーに限らず、あらゆるデリバリーのプラットフォームになるポテンシャルがあるんで、先日ソフトバンクグループがUS$100M出資した物流プラットフォームのLoggiにも対抗してくるでしょうね。シェアリングエコノミーだし、来月当たりソフトバンクがUS$2Bくらいで買収しても全く驚きません。
それにしてもprivate roundで500億円を調達できる環境になったんですね、ブラジルも。この1年で7頭ユニコーンが出たわけで、一気にエコシステムが活性化しそうです。
追記:その後Movileのサイトを見たところ、出資を受けたのはUS$400Mでifoodに向けての投資とはあるものの、受け皿はMovileだったようです。また、記事中にUS$500Mとありますが、過去のMovileからifoodのUS$100Mも合計した数字がUS$500Mと言っています。
https://www.forbes.com/sites/angelicamarideoliveira/2018/11/13/brazilian-startup-ifood-raises-500m-in-latin-americas-largest-funding-round/#20a7fdaf4b22