ブラジルは人口世界5位、インターネット利用者数世界4位の巨大市場で、アメリカのIT企業にとってはアメリカの次に大きな市場です。 また、インターネット・モバイルバンキングの普及率、クレジットカード決済率も高い、高度な金融システムを有する国です。一方で、国民の経済レベルに大きな差があり、多様な国民のニーズに応えるべく様々なサービスが提供されています。 この度、5月30日(水)... Read More
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ブラジルは人口世界5位、インターネット利用者数世界4位の巨大市場で、アメリカのIT企業にとってはアメリカの次に大きな市場です。 また、インターネット・モバイルバンキングの普及率、クレジットカード決済率も高い、高度な金融システムを有する国です。一方で、国民の経済レベルに大きな差があり、多様な国民のニーズに応えるべく様々なサービスが提供されています。 この度、5月30日(水)... Read More
ブラジルの起業家に幼少期から成功までの道のりを語ってもらうブラジル・ベンチャー・キャピタルの独占インタビューシリーズ。 クラウド経理システムをブラジルで提供するコンタアズウ(ContaAzul)を立ち上げたヴィニシウス・ホエダ氏のインタビュー最終章です。コンタアズウはこのインタビューの直後、2018年の4月3日にUS1億ドルの資金調達も発表され、もうIPOまでカウントダウンという段階に入ったようです。 ブラジルへの帰国 500... Read More
ブラジルの起業家に幼少期から成功までの道のりを語ってもらうブラジル・ベンチャー・キャピタルの独占インタビューシリーズ。 クラウド経理システムをブラジルで提供するコンタアズウ(ContaAzul)を立ち上げたヴィニシウス・ホエダ氏のインタビュー第二部です。コンタアズウはこのインタビューの直後、2018年の4月3日にUS1億ドルの資金調達も発表され、もうIPOまでカウントダウンという段階に入ったようです。 コンタアズウはブラジル企業として初めて500... Read More
ブラジルの起業家に幼少期から成功までの道のりを語ってもらうブラジル・ベンチャー・キャピタルの独占インタビューシリーズ。 今回はコンタアズウ(ContaAzul)というクラウド経理システムをブラジルで提供する企業を立ち上げたヴィニシウス・ホエダ氏のインタビューです。コンタアズウはブラジルでも盛り上がっているフィンテックの先頭を走るスタートアップで、次のIPOに最も近いと噂されていましたが、このインタビューの直後、2018年の4月3日にはUS1億ドルの資金調達も発表され、もうカウントダウンという段階に入ったようです。 第一部ではヴィニシウスが幼少期きから起業に至るまでのストーリーを語ってくれます。 ヴィニシウス・ホヴェダ・ゴンサウヴェス:Vinicius... Read More
2018年はブラジルのITスタートアップにとって歴史的な年になるかもしれません。1月3日にライドシェアの99がソフトバンク傘下の滴滴に買収されユニコーンとなった3週間後の1月24日にはPagseguroがニューヨーク証券取引所に上場してユニコーンとなったあと、3月2日現在では時価総額がUS$10Bにまで達しています。 そして2月28日にはブラジルのフィンテックの象徴的な存在でもあるNubank(ヌーバンク)がシリーズEとしてUS$150Mを企業価値B$1Bを超える条件での資金調達を完了し、この2ヶ月で3社目のユニコーンとなりました。 Nubankは2013年にDavid... Read More
ブラジル・ベンチャー・キャピタルの起業家インタビューシリーズ。 企業向けのエデュテックで大きく成長したCiatechをブラジルのデジタルビジネス大手UOLに売却したマルセロ・サトウ氏のインタビューの最終章です。自分で長い年月をかけて育ててきた事業を離れる難しさとその後のキャリアについて語ります。 社内体制の強化の必要性 わが社に関心を寄せる海外投資ファンドが現れたことで、会社の大きな弱点が明らかになってきました。それは、これまで深く考えたことのなかったマネージメントやガバナンスといった点でした。これまで、外部株主がいなかったために、独立的に会社を運営することができていたのは非常に良かったのですが、そのままでは企業が成長するにつれて、十分な体制とは言えなくなってきました。 海外の投資ファンドは将来の事業計画を求めてきましたが、社内には日々の支払と請求を行う経理的な機能しかなく、会社の将来を計画を立てて考えるということを全くしてきませんでした。結局、この弱点によって、会社のバリュエーションが本来あるべき企業価値よりも20%から30%も低く見積もられてしまいました。 当時、私は会社のIT部門を、アレックスは営業面を担当していましたが、これらの弱点を克服すべく、2011年の人事異動で私の部下だったIT部門の部長を私のポジションに昇格させ、私がファイナンスの担当役員となることにしました。同時に、ある程度の規模がある企業に相応な社内システムを導入しました。 こうした経営企画面での強化によってCiatechは予想以上の成長を遂げることができました。当時数億円だった売上規模を3年間で倍増させることができたのです。 それまでは事業計画など考えずにやってきたのですが、将来を見据えることで必要な投資などの施策を早い段階で打つことで企業の持つポテンシャルを最大限発揮させられること重要さを肌で感じました。 新たなパートナーの参画 2011年から2013年、会社は更なる飛躍を遂げました。私が財務担当役員として社内体制を整えたことに加えて外部から株主が新たに参加したのです。 アレックスはブラジルの起業家コミュニティのイベントなどに頻繁に通っていましたが、Endeavorが催したイベントでアステラ・インベストメントというファンドのトップであるエジソン・ヒゴナッチと知り合いました。エジソンはメンターとなり、私たちになかった視点で様々なアドバイスをくれました。 その後、エジソン率いるアステラが2012年に出資し、株主として一緒に会社を成長させていくパートナーとなります。このパートナリングによってCiatechはまた一段高いステージにレベルアップすることができました。 Ciatechそ創業した当時は自分達から投資家を探すということはしていませんでしたし、その必要もありませんでした。また、当時のブラジルのスタートアップに対する投資環境も未熟なものでした。 しかしブラジルのスタートアップへの投資環境は大きな変化を遂げており、成長のための資金調達がしやすい環境が整いつつありました。エジソンが投資家として十分な経験があったことで、ファンドとのやり取りもスムーズに行うことができるようになりました。 私たちは事業計画を収益源ごとの実績に基づいてファイナンシャルにも、オペレーショナルにも立てることができるようになり、「もし1000万レアルあったら何に投資するか」といった質問にも答えられるようになりました。エジソンが入る前はとてもそんな質問に答えるスキルも準備もありませんでした。 こういった質問に答えることは自分たちにとっても重要なものでした。これまで自社のオーガニックな成長のみを考えてきたのですが、投資を受けることでその成長を加速させることを考えられるようになったからです。投資家たちが好んで使う「指数曲線的な成長」という観点と投資を結び付けて話せるようになりました。 Ciatechは創業当初から大手のクライアントのプロジェクトを受けることができたこともあり、それまで自社の利益だけで成長を続けてきました。そして、私たちの目的も大金を手にすることではなかったので、こうした投資家と話をしたものの、1レアルも必要ではありませんでした。 その後、ブラジルのオンラインビジネスのコングロマリットであるUOLが私たちにアプローチしてきました。Ciatechは資金を必要とはしていませんでしたが、UOLは教育部門のホールディングカンパニーを立上げ、インターネットの教育事業のリーダーになるという大きな戦略を打ち出しており、そのために傘下に置く事業とともに教育事業全体をリードする経営陣を探していたのです。 こうしてUOLとの話を定期的に行う2012年の年末頃、別のベンチャーキャピタルからの出資の話も並行して進みつつありました。私もアレックスもCiatechを売却するということに抵抗があったのです。しかし一方では、今後事業を違うレベルで拡大できるようなパートナーを必要としていることも理解しつつありました。 この時点でCiatechは企業向けのオンライン研修市場の大手プレイヤーの1社となっていました。創業から16年間、アステラの投資を受けるまですべて自分たちの資金で成長してきました。しかし同時にこのままどこまで成長するのか、本当に自分たちだけで頂点に立てるのかという懸念もありました。 私もアレックスも大学の卒業前から心血を注いできたCiatechを売ることには当然抵抗がありました。私たちの卒業制作でもあり、私たちの最初の子供でもあり、会社自体を愛していました。Ciatechで10年以上をともにした仲間である家族のようなエンジニアが何人もいるわけですから。事業をはじめた時とは真逆で、非常に難しい決断を迫られていると感じていました。 しかし、こうした要素をすべて考えた上で、ここまでの長い道のりを振り返りつつ、目の前にあるオポチュニティを考えた時に、今後の事業をより安心して進められる、リスクを最小化する決断をしました。 最終的には大きな買収金額のオファーを受けたことに加えて、UOLとともにブラジルのインターネット教育事業のリーダーとなるという可能性も含めて、UOL... Read More
ブラジル・ベンチャー・キャピタルの起業家インタビューシリーズ。 企業向けのエデュテックで大きく成長し、ブラジルのデジタルビジネス大手、UOLに高いバリュエーションで売却を果たしたCiatechの創業者、マルセロ・サトウ氏のインタビュー第二弾です。 ピヴォットを繰り返しながらようやくやりたかった事業領域で成長軌道に乗り始めたところで経営陣内でのビジョンの違いという問題に突き当ります。 Ciatechの成長 2000年と2001年はCiatechにとって大きく飛躍する年になりました。金融機関向けに様々な製品を供給するようになったのです。当時銀行が欲しがっていたのはカタログでも研修用のコンテンツでもなく、インターネットバンクのインストール用CD-ROMでした。ブラジルでもインターネットバンキングを普及させることで顧客が店頭にいく必要性を減らし、銀行のコスト削減につなげたいという流れが加速しつつありました。 さらに、当時は多くの人がインターネットに不馴れであったため、このCD-ROMにインターネットバンクの設定から利用までの手順をインタラクティブに説明する機能もつけました。このインストラクション機能付きCD-ROM商品は最初ウニバンコ銀行で採用されて成功を収めると、イタウ銀行、ブラデスコ銀行等々、続々と他の銀行からも引き合いがきて、Ciatechのヒット商品になりました。 ただ、当時のCiatechはインターネット企業ではなく、開発はすべてオフラインでしたし、製品もオフラインであることをベースに作られたものしかありませんでした。私たちはオフラインベースの商品からオンラインベースの商品へシフトチェンジをする必要性を感じ始めました。 しかし、問題だったのはクライアント側とは温度差でした。当時はまだインターネットのようなオープンなネットワークには懐疑的な見方もあって、イントラネットのような閉じたネットワークでのサービスを求められていたため、当面はイントラネット分野の開発を進めることにしました。そしてこの流れが、将来的にはオープンなオンラインサービスの開発につながることになります。 わが社の最初の成長時期がサンパウロ市内に越した後の2000年以降とすると、第二の成長時期はオンラインサービス事業に参入した2000年から2006年の頃と言えるでしょう。クライアント企業も徐々にオープンなインターネットへ様々なことを移行する時期がやってきます。 この頃、ナイキや大手タイヤメーカーのPirelliやContinental... Read More
ブラジル・ベンチャー・キャピタルの起業家インタビューシリーズ。 企業向けのエデュテックで大きく成長し、ブラジルのデジタルビジネス大手、UOLに高いバリュエーションで売却を果たしたCiatechの創業者、マルセロ・サトウ氏のインタビューです。 起業当初のアイディアは成功を収めるまで何度もピボットするものだと言われますが、Ciatechの場合もまさにその代表例です。どのような変遷を経て現在の業態に至ったのか、第一章では創業当初の試行錯誤の様子を語ってくれます。 マルセロ・サトウ(Marcelo... Read More
1月3日に中国のカーシェアリング大手、滴滴がブラジルの99を買収してブラジル初のユニコーンが誕生したとして大きな話題になりました。 そのわずか3週間後、1月24日に今度はブラジルの決済サービスのPagseguro(パグセグーロ)がニューヨーク証券取引所への上場という形で第二のユニコーン誕生となりました。アメリカでもスナップチャット以来の大型上場としてした報道のされかたもしています。 調達額だけで11億ドルで、企業価値は75億ドルとユニコーン5頭分の大きさです。売上高が2016年度が4.3億ドルですからちょっとバリュエーションが高すぎるようにも見えますが、最終四半期の売上成長率も140%と相変わらずの急成長を遂げています。IPO後株価は30%上昇したあたりを推移しているようなのでまずまずの出だしでしょう。 Pagseguroは2006年にメディアグループUniverso... Read More
冒頭の写真はたまたま昨日Weworkで開催されたBitcoin関連のセミナーです。大手ビットコイン取引所のFoxBit関係者などが登壇してパネルディスカッションなどをやっていました。 立ち見も出る盛況度合いでしたし、来てる人もごくごく一般の方々だったんで、ブラジルでのビットコインは過熱気味だなと改めて思いました。 さて、今回はブラジルのアルトコイン・ICO関連について書いてみようと思ったんですが、実はあまりネタがないんです・・・・。 というのも、ブラジルのビットコイン取引所の大手はあくまでビットコインの取引のみに終始しています。現状ではビットコインって何?っていう段階なので、リップルとかイーサリアムとか言ってもなかなか一般にはわかられないでしょうから、現時点ではビットコイン一本で行くのは戦略的には正しそうな気がします。ブラジルの取引所は本格稼働してからせいぜい2-3年しか経っていませんからビットコインのことだけで手一杯なんでしょう。 したがってアルトコインをブラジルで買おうとしたら名前もきいたことがない零細取引所に頼らざるを得ません。ただブラジルの零細仮想通貨取引所にお金を出すのはさすがに怖くて手が出せる人はものすごく限られるでしょう。仮想通貨関連の情報サイトを見てもアルトコインの取引所としておすすめされているのはPoloniexやBitrrexなどで、国内取引所を探すこと自体が割と大変です。 でも、視点を変えて考えると、ブラジルのアルトコイン取引はまだまだこれからという段階で、競争も限定的ですから、日本の取引所の海外進出はまだまだチャンスがあるということかもしれません。 日本はビットコイン先進国としてレピュテーションが高いですし、一般論としても日本=信頼という図式が一般にも成り立つので、ブラジルのスタートアップと提携するなどで入ってくるチャンスは大いにあると思います。 Bitflyerさん、Coincheckさん、Zaifさん、はたまたDMMさん、GMOさん、是非ご検討ください。 ... Read More